ギャップ対策は…
前回のブログでは、
大人と子どもとで、練習の達成感のギャップが生まれる理由について書きました。
それでは、どうすれば、ギャップが埋まるのか。
こうすればあっという間に
大人も納得の練習が出来るようになるという
特効薬は、正直、私も未だ見つけられません。
ギャップが生まれる理由は、音楽経験の差にあると考えられますので、
子ども達の成長を待つ事が必要です。
ピアノを習っていればそれだけで
素晴らしい演奏ができるのではありません。
ここからは、自分が元々心に思っていた事が、
この数日の間、ピアノ指導の勉強会、ヴァイオリンリサイタル、ピティナのステップ、ジャズの小曽根真さんのワークショップに、足を運んだ事でより一層 強く思った事です。
《音楽を聴いて心に響く感性を磨くこと》
音楽に心動かされ、
自分もそんな演奏をしたいと心に湧き起こってくる、
例えば、演歌を聴いて、
子供の頃は何を言ってるのかさっぱりわからなかったけれど、
今なら、
"お酒はぬる目の燗がいい"
と聞けば、
うん、いいよねぇ…
と、
そんなものだと思います。
練習なんかしなーい!、
不真面目にダラダラ練習している、
となれば、
練習なしでピアノは弾けないよと、諭しますが、
本人は真面目にやってる、
やってる気になっている場合、
やっている事を認めてあげる事。
これは、なかなか難しいと思います。
大人の期待が大きいほど、何か言いたくなりますね。
2時間練習していても、
その頃には更に期待が高まり、
もっとやれば、もっと上手になるのに。
と思います。
そして、
お家での練習で、子供が弾いた後、
どうだった?と聞かれて、
もっと、表現豊かに弾けそうなんだけどな、と思われたら、
そのように伝えれば良いと思います、
正直で良いと思います。
褒めて欲しかったのに、褒められなかった、
あーあ、
となるけれど、
そのあーあは、言うか言わずか、きっと心に残っていると思います。
そして、本当に心に響いた時に、
良かったよ‼︎
と、言ってあげれば、
その喜びは ご本人にとって2倍にも3倍にも大きな喜びになると思います。
聴き方もあると思うのです。
全部が素晴らしくなくても、
ここは いいなぁって思って聴いてたよ!
と伝えれば、
そこに自信を持てるし、
自分で気づいてなかったけど、伝わってるんだと、逆に気づきになります。
レッスンでも、全部じゃなくても、
部分的に取り出して褒めるようにしています。
そして、何か成長を見つけられれば、完璧でなくても良しとしています。
色んな曲に取り組んでいくうちに定着する事がありますし、
何かにつけて、時間がかかるのです。
ですから、普段の練習の取り組みに対して、
小さなステップアップの積み重ねの連続と思っていただきたいなと思っています。
まだ子供ですから、練習の習慣は大人の手助けが必要です。
必要ない子は極々稀です。
宿題に出された事をサボり続けた場合、私が
喝を入れます。
入れた後は大概みんな焦って練習を3倍くらいしています笑
でも、本当の意味で、自ら音楽を深める練習というのは、
やはり、始めに書いたように、
感性の成長が必要なのだと思います。
著名な日本人のピアニストの幼少の頃は、
普段からレコードがかかっていて、音楽が、いつも家の中に流れていた、と少なからず聞きます。
今日も小曽根真さんが
良いものを知らないとその感性は育たないと仰っていました。
今の子供達は放課後も忙しい子が多いですね。
お稽古の送迎の車の中で、
または、夕飯はクラシックを聴きながら。
月に一度はコンサートに行ってみる。
バレエも習っていれば、バレエ音楽を聴かせてあげたり舞台を観に行ったり。
これからクリスマスに向けて、
子供の曲から、賛美歌、ジャズ、インストゥルメンタルやヴォーカル、
色々ありますので、5〜6枚買って3ヶ月間クリスマス漬けになってみるとか、
そんな事もご家族でご一緒に楽しんでやっていただけると
子供はとっても嬉しいですし、
一緒にうたったり、この曲は綺麗だなぁと、
お気に入りの曲に出会えるんじゃないかなぁと思います。
もともと音楽に何らかの楽しさを感じて
ピアノを習っているのですから。
0コメント