《会話が出来る》レッスン♪
この春、教室初の中学生男子が誕生しました!
しかもお二人!
中学生になられても続けてくださると、精神的な成長も伴い、益々ピアノが自分のものとなって行くので、
私としては本当に嬉しく、一層、共に楽しむ時間となって来ます。
共に楽しむ、という点で、写真の生徒さんに特に感じる事があります。
それは、
《会話が出来る》
と言うこと。
レッスン中に、生徒さん達の気持ちや、普段の様子を知りたくて、話しかけたり質問したりしていますが、
それに対して、分かりやすく答えられたり、
すぐに浮かばないことはよく考えて言葉を発してらっしゃることが伝わってきます。
また、生徒さんに浮かんだ疑問もその場で私に投げかけて来られるので、
会話をしながらのレッスンが成り立ちます。
《会話をしながらのレッスン》というのは、
私が受けているマスタークラスの先生がとても大事にされていることです。
どうしてこの曲を選んだのか、
何故そのように弾いているのか、
不安はどこから来るのか、
その部分に何を感じているのか、
レッスンは、先生からの一方通行ではなく、
演奏者が何を感じ、どうしたい事に今立ち止まっているかなどを会話を通じて共に解決していく形です。
質問され、その答えを自分で出す事で、自分自身をもっと知る事にもなっています。
また、納得してレッスンの内容を受け入れる事にも繋がります。
《会話が出来る》ことは、ピアノのレッスン以外の場でも、とても大切な事ですね。
そして、その会話の中で、大変感動した事があります。
生徒さんがとても頑張ってらっしゃる事で、
その方法でやろうと思われた事に対して、
とても素晴らしい考えだなぁと思ったことを伝えましたら、
"それは父がそうアドバイスしてくれました"
と言われ、
"素晴らしいお父さんだね!
お母さんも本当に力になってくださってるんだね"
と言うと、
キラキラとした真っ直ぐな目で、
"はい!"
と言われました。
子供の間というのは、
なかなか自分の親の凄さと言うものに気づかなかったり、
やって貰っていることがごく自然に感じていて、
それは普通のことと、特に有り難く感じられるというのはもっと後になってからの方が多いと思うのですが、
こちらの生徒さんは、普段から自分自身を支えて下さっているご両親様への感謝の気持ちを既に強くお持ちなのだと感じました。
また、それを、人に素直に伝えられるという事に、とても清々しい気持ちになりました。
それと、もう一つ、
ソナチネ の曲をしている時だったか、
調が変化していく話をしていましたら、
それは、絵を描く時に、
白い紙に先に下地として薄く色を塗ってから描く事があって、
何色を塗るかで、その後に描く絵のイメージが変わるのと同じようなことですね!
と言われました。
この事は、私自身が、なるほどね〜!
と、とても良い例を教えていただき、
瞬時に音楽と絵が繋がる生徒さんの感性に感動しました。
《自分の経験が音楽に繋がり、
また、音楽の経験が他のことにも繋がる》
こうしてどちらも豊かな物になっていくのでしょうね。
お母様方からいただくメールにも、
その様な事が書かれていることが度々あり、
決してピアノがピアノだけで終わっていない事を
実感させていただいております。
とても嬉しい事です♪
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