アンリ・バルダ ピアノ リサイタルへ
「神秘のピアニスト」アンリ・バルダさんのピアノリサイタルが
東京文化会館大ホールで開催されました。
1990年に、ショパンの「3つのソナタ」のレコーディングで、"フレデリック ショパン ディスク賞"を受賞されています。
そのピアニストのオールショパンプログラムですから、聴きたくなりますね!
4つの即興曲
舟歌
ピアノソナタ 第2番
バラード第1番
バラード第4番
マズルカ第38番、40番、41番、35番
ピアノソナタ 第3番
全体を通して大変印象的だったことがありました。
変な? ルバートがない!
男性的な
情熱的な
ショパンが即興の名人だったことを思わせる
エネルギーに突き動かされているような
それでいて、
孤独の憂い
高貴で可憐な美しさと悲哀に満ちた
………
それらの対比が 最後に至った時に
そうだったのか!と思わせる演奏でした。
一曲一曲、大ホールに集まった人々の感嘆が聞こえるような 拍手が鳴り響きました。
そんな素晴らしい演奏をされるアンリさん、
大ホールの舞台が広いからか、
袖に戻られる時に、ちょこちょこっと駆け足になったり、
お辞儀も両手を前に組まれて、
とても穏やかでシャイな雰囲気で、
なんだか可愛らしいおじいちゃん って
親しみを感じられるような方でした♡
どの曲も 素晴らしい演奏でしたが、
中でもソナタは、今まで3番の方が私の中では上回っていましたが、
2番の方がなんだか ぎゅーっと心を掴まれてしまったような気がしました。
演奏会へ行くといつも思うのが、
今日のこの演奏とは 一期一会。
今日、この空間で、この素晴らしい演奏を聴かせていただけて、本当に良かった…
作曲家が想いを綴った楽譜を通し、
音から伝わる感動を演奏家、聴衆で分かち合える時間は 幸せに満ちています…
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