人を意識することについて

今、8人の生徒さんが"エリーゼのために"を練習中です。

同時期に同じ曲をこんな人数が弾かれることはまずないので、
興味深く聴いています。

大事なポイントを皆さんにお伝えしていますが、8人8様の演奏です。

切々と語る様なベートーヴェンさんがいれば、
優しい声で一歩引いたところから 歌うベートーヴェンさんも、
情熱的に歌うベートーヴェンさんもいます。

練習の進め方もそれぞれで、
私が指示したわけではありませんが、
一気に最後まで譜読みを進めてきた子もいれば、前から少しずつやっている子もいます。


たまたまお姉ちゃんがこれまで弾き逃してきたのと、弟くんがそろそろ弾けるかなというのが重なって、
ご姉弟とも今練習されているケースもあります。

そんな中、お姉ちゃんが手首を骨折してしまったのです。
弟くんが、その間にエリーゼのためにを進めていくのが、
お姉ちゃんのプライドにチクリときているようで、
レッスンの時に その事を口にされました。


お姉ちゃんの気持ちはわかりますね。
でも、
一人一人の演奏があって、
みんな仕上がったとしても、
みんなそれぞれの演奏で、
早く仕上がったから、勝ったとか、
後から仕上がったから下手とか、
そういうものではない、という事をお話ししました。

エリーゼのためにに限らず、
同じ学年の生徒さん同士で、
自分の方が先にテキストが進んでいる、
やった〜‼︎  
と、思うだけなら良いですが、
自分より進みが遅い友達に対して、
自分より劣っている、
または、進んでいるから自分が上だと、短略的に考えるのは誤りだということを、
機会があれば伝えたいと思うことがあります。


一冊先に進んでいようが、
そんなのは、長い目で見ればほんのちょっとの違いに過ぎず、
もし、同じ曲を弾いていたとしても、
みんな違うのです。

コンクールに出れば、その時の演奏で評価を受けることになりますが、
少なくとも、普段のレッスンの中で、
どこまで掘り下げるかは、一人一人当然違います。

どんな点にモチベーションが反応するかも違いますので、
後から丸になった子の方が、私からすれば、いい演奏に仕上がっていると感じるケースもありますし、
大事なことは、生徒さんがピアノを通じて音楽の楽しみに出会い、そして、習得していくための努力をその子なりにやっているかどうかです。


毎日、他の習い事の練習を4時間して帰宅後、欠かさずピアノに向かっている生徒さん、
10分15分の練習でも ピアノも大好きで続けていて、素晴らしい事と思います。


人を意識してやる気が出る負けず嫌いもオッケー! 
ただ、そこで、
自分や人を蔑む気持ちから早目に解放してあげたいと考えています。




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