変わろうとすると気持ち
小学生の頃の自分を思い出すと、
なんて能天気に あっけらかんと過ごしていたことかと思います。
宿題もピアノもしていたけれど、
殆どが遊びとテレビでしたね。
そう思うと、今の子達は本当に忙しそうに映ります。
能天気に過ごしていた私も、
練習の時には、機嫌よく弾いているかと思うと、泣きながら回数をこなしたり、
昨日やっとできたのに、今日また出来ないで怒ったり…が、日常茶飯事でした。
生徒さんの中に、
思うようにいかない場面で投げやりになる場面が、たまにでてきます。
ここを練習してから、始めから通して欲しいと思っても、兎に角始めから弾かないと気が済まない場面もあります。
限られた時間の中で、
ピアノが上手くなる云々よりも、
その苦しい場面を、いかに乗り切るかの修業の場に変わっています。
その日にすぐに解決する事はなかなかありませんが、そのような事が起こるたびに、
話をして、どう気持ちに寄り添い、方向転換出来るかを探りながら、促したり見守ったり。
一年、二年経った時に、
一皮向けた姿をしみじみ感じたり、
越えたと思ったら、次の山が来たり、
生徒さん達のご成長の時期に週に一度ではありますが、前向きになれる自分を感じていただけるようにと思ってレッスンしています。
お母様と、今度レッスンで癇癪を起こしたらピアノをやめる約束になった子がいて、
その子は今、変わろうと頑張っています。
ピアノを続けたくて、自分で約束しに来ました。
他の生徒さんで、適当な練習しかしないならコンクールをやめようとお話ししたら、きちんと頑張って来られました。
15人楽譜を持ち帰って、蓋を開けると、3人になっていた伴奏オーディションで、
今まで のほほんとしていた生徒さんが、
諦めると言う言葉が頭をよぎる事なく頑張り抜きました、
その曲には選ばれなかったけれど、
他の合奏のピアノの担当になったそうで、引き続き頑張っています。
練習が大変で、泣いて泣いて、
でも、辞めずに続けると自分で決めた生徒さんも、
お家の練習の仕方がわかってきて
自分で考えて1週間頑張ってこれるようになった生徒さんも、
みんな、小さな変化を続けていくうちに大きな変化となっていきますね。
これから発表会の練習が始まると、
楽しみでもあり、越えなければならない壁も何度も何度もでてきます。
でも、曲を決める時のワクワク感、
決まった時の意気込みを見ると、
みんな、ピアノが弾けたら嬉しいし、
発表できる事が嬉しいのです。
本番は自分が前に向いて変わっていけるチャンスです。
みんなと頑張っていきたいです!
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