渾身の演奏を目指して
夏の写真ですが(^^)
ゆったりした曲と速い曲を並べた時、
どちらが難しそう〜!
と思うか…
というと、
大概は、速い曲と返事が返ってきます。
イメージ的に、そして、
譜読みから程よいテンポに入れていくことを考えれば、
指を速く正確に動かす事は訓練していなければ出来ることではありません。
その一方で、
実際、音が少なくゆったりしたテンポの中で、
音楽を伝えるのは思いの外、なかなか難しいことです。得てして貧弱に終わってしまいますので。
ピアノの音は鳴らした瞬間から減衰していきます。
その中で、次の音へと滑らかな音のつながりをキープしつつ、山に向かって膨らませていったり、閉じていったり、というのは、
それこそ、一音一音に魂を込めて弾かなければ、
フレーズは繋がらず、山を作るどころではなくなります。
今週は連弾のレッスンをしていて、
まさにその事にチャレンジしていただいていました。
生徒さんはプリモ(高い音の方のパート)なので、
メロディーをほぼ受け持っており、
聴く人にメロディーがズンと届くように、
たっぷり腕を使って指でしっかり鍵盤を捉えて弾く事を何度も練習しました。
歌心のある生徒さんたちなので、
その持ち味を存分に発揮していただきたい、とお話しました。
オーケストラのたくさんの楽器で奏でるメロディーを、ピアノのたった一音で届けるようなイメージを持って、一音一音の響きを繋いでいくと、
きっとホールでも客席に届くでしょう!
渾身の演奏を目指しています(^^)
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