ピアノを通じて子供達の気持ち
先日、レッスンで生徒さんにお話ししたことを
こちらにも書こうと思います。
ピアノを始められてから、
本当によく練習され続けています。
レッスンで褒められるのがモチベーションになっている、とお母様からもお話を伺っていました。
導入期の8〜16小節ほどの曲が殆どのテキストは、1〜2回レッスンに持ってきたら丸になり、
トントンと、進んできました。
弾いて、
丸になるかならないかを凄くドキドキしながら私の言葉を待ってらっしゃるのがわかります。
それくらい、丸になる事を楽しみに練習されているのだと思うのです。
その中で、好きな曲は、後々まで楽しんで弾いてらしたりもしています。
そして、導入期のテキストが終わり、
ブルグミュラーやル・クーペ、プレ・インヴェンション、など、次のテキストにはいってからは、
まず、1曲の小節数が増えますし、音楽的な内容も豊富になり、、、
この曲で学んでもらいたいと思う要素が格段に増えます。
なので、
1回で丸になることはありません。
2回目で、お伝えしたことをやっていただき、上手に出来て、
また、すぐに次の曲で練習できそうなら丸にする事もありますが、
上手にできても、その事をお家の練習で今度は自ら心に留めながら練習して身につけていただきたい場合は、丸にはしません。
そうすると、
これまでよりも丸になるまでの時間がかかり、
ガッカリ…な様子が見えてきます。
そこで、
先程書いた理由をその子に説明します。
これまでよりも曲の内容が深まっていて、
そして、ここまで出来たなら、○○ちゃんなら更にこんな事もやれるともっと上手に弾けそうだな、と、新しい注意事項を伝えているので、
嬉しくてとても良い事なんだよ〜!
これで、少しは納得していただけたかと思いますが、
実は、○○ちゃんの下のご兄弟も、とてもよく練習されていてどんどん丸になるので、
追いつかれるんじゃないか、という焦りがあるのだと思うのです。
お姉ちゃんとしてのプライド、
他のご兄弟を見ていても色々ありますし、
同じ学年の友達同士でも負けたくない、という闘志をお互いに燃やしている様子が見え隠れしていたり。
そんな負けん気心が上達へと繋がっていくものですが、それが、兄弟や友達へではなく、
自分自身へ向けられるように応援して行きたいと思います。
一人一人の演奏の良さは、どれだけテキストが進んでいるかだけで測れるものではない、という事も
折に触れてお話ししています。
自分はピアノが得意なんだよ〜と思えることも、
子供にとって良い事ですし、
上手かどうかよりも、ピアノを弾くことが本当に楽しい!とか、とにかくこの作曲家が好きでたまらない!とか、
色々なモチベーションがあるようです。
子供の生活の中にも決して単純ではない部分がありますので、
ピアノがその子の心をニュートラルにすることができるものであるといいなぁと思います。
最後は話がそっちに行ってしまいました笑
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